3人の視点で語られるイヤホンズの歴史 イヤホンズ オンライントークイベント「5年目の記憶」
待望のニューアルバム『Theory of evolution』を7月22日にリリースした、高野麻里佳・高橋李依・長久友紀による声優ユニット・イヤホンズ。
2020年6月で結成5周年を迎えた彼女たちと、今回のアルバムで多くの楽曲を担当した音楽クリエイターギルドバンド・月蝕會議のエンドウ.が、これまでの活動を振り返るオンライントークイベントが開催された。
当日はここでしか聞けない貴重なトークのほか、メンバーそれぞれのサイン入りポスターが当たる抽選会も行なわれ、プレミアム感満載のイベントとなった。
7月23日は長久友紀が登場。
オンライントークイベントは初めてということで、やや緊張気味の長久だったが、これまでも一緒にイベントに出演した経験のあるエンドウ.との軽快なやり取りで、次第にペースをつかんでいった。
エンドウ.が「『予め失われた僕らのバラッド』で、がっきゅ(長久)のコーラスを聴いたとき『この子は、お願いしたことを器用にこなせるんだな』と感じました」と話すと、長久は大喜び!
「循環謳歌」の話題では、長久が「色々な声色やキャラクターを駆使した歌い方を試されました」と感想を話すと、エンドウ.は「歌唱している人物を3人にたくさん生み出してもらうことにより完成した、声優ユニットならではの曲です」と紹介した。
「ライブ動画コーナー」では、まずは2015年11月22日に東京・NHKホールで開催された「イヤホンズ vs Aice5 ~それがユニット!~」を振り返り。
堀江由衣、神田朱未、たかはし智秋、浅野真澄、木村まどかによる先輩ユニット・Aice5との対バンということもあり「会場にはAice5さんのファンしかいなかったんじゃないかな?」と苦笑いの長久だったが、オンラインイベント参加者から「イヤホンズ目当てで行きましたよ!」という嬉しいコメントも。
続いて、17年6月18日に東京キネマ倶楽部で開催された、イヤホンズ 2周年記念ワンマンライブ『月世界旅行楽団』。エンドウ.は「着替えの時間がギリギリで、3人がいつ戻ってくるのかドキドキしながら待っていましたが、ギリギリで間に合った3人がひとたびステージに上がると、すでに『ライブモード』になっていたんです。それを見てゾクゾクしました」と当時を振り返った。
最後は18年6~7月に東名阪で開催されたツアー「イヤホンズ 3周年記念LIVE『Some Dreams Tour 2018 -新次元の未来泥棒ども-』」。長久は公演のセットリストの中から「『Fuwa くちゃ Dreamer』と『未来泥棒』はぜひ夜に聴いてみてください!」とおすすめしていた。
「コマクちゃんの質問にお答えします!!!」コーナーでは、「がっきゅが最近(もしくは5年前から)進化したことは何?」という質問に「『それが声優!』のアフレコをしていたときは、いつも緊張でお腹が痛くなっていたのですが、最近は「りえりー(高橋)とまりんか(高野)もいるし、大丈夫!」と考えられるようになったんです!」と笑顔で答えていた。
そのほか、3周年記念ライブの名古屋公演で衣装がビリビリになってしまった話など、ここでしか聞けないマル秘トークもたくさん語られた。
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7月24日は高野麻里佳が「お姉さんに着付けをしてもらった」という浴衣姿で登場。カメラの前でクルリと回ったり、サービス精神にあふれた配信となった。
イヤホンズは元々テレビアニメ『それが声優!』で結成された架空ユニット。高野は「活動2年目あたりから『キャラクターは忘れて』と言われ、“高野麻里佳”を意識して歌うことになりました。『予め失われた僕らのバラッド』から、特に意識し始めましたね」と打ち明け、エンドウ.も興味深そうに聞いていた。
「ライブ動画コーナー」では、まず最初に「イヤホンズ 一周年記念ワンマンライブ 『東京声優朝焼物語』」を振り返り。
この日のステージでは、高橋が怪我をしていて満足に動けなかったそうで、高野は「私とがっきゅが、りえりーの分までステージを走り回ったんです。映像をご覧いただくとわかると思います」と紹介していた。ちなみに『それが声優!』では長久が演じる「萌咲いちご」が同じように怪我をしてしまうシーンがあり、「運命を感じた」そうだ。
ここでも長久が衣装を壊してしまった話題で盛り上がったほか、エンドウ.は「イヤホンズ 3周年記念LIVE『Some Dreams Tour 2018 -新次元の未来泥棒ども-』」の大阪公演に小坂明子さんがゲスト出演してくれた、という思い出をしみじみと語っていた。
そして、19年7月15日に神奈川・パシフィコ横浜 国立大ホールで開催されたレーベルフェス『EVIL LINE RECORDS 5th Anniversary FES.“EVIL A LIVE” 2019』で披露された「あたしのなかのものがたり」について、エンドウ.は「バンドで生演奏できるとは思えない、難しい楽曲だった」と苦笑いし、一方の高野は「他のアーティスト目当てで参加した方はビックリしたと思いますが(笑)、会場に流れていたリリック映像が、曲の世界観をとらえやすくしてくれていたのがうれしかったです」と感想を話していた。
「コマクちゃんの質問にお答えします!!!」コーナーでは、「5年間で一番の思い出は?」という質問が。
高野は「メンバーやスタッフさんとの初顔合わせです。あさの先生もいらっしゃっていて、私たち、主演のはずなのに、一番ちっちゃくなっていました(苦笑)。
当日は私が現場に一番乗りして『場所を間違えたかな……と不安に思っていたら、がっきゅが来たんです。すごくお姉さんに見えたので、『今後も頼っていこう!』と思っていたら、実は面白い人でした」と笑いながら当時を振り返っていた。
また、トークの流れもあり、高野はこの日だけ(?)、語尾にたびたび、萌咲いちごの口ぐせである「●●だベリー!」とつけながら話し、ファンとエンドウ.を歓喜の渦に巻き込んでいた。
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最終日となる7月27日は、高橋李依が登場。
『それが声優!』で演じていた一ノ瀬双葉の服装をオマージュした格好で、
(アフレコ中、ノイズの原因になる)「衣擦れが起こらないんです!」とアニメのエピソードを彷彿とさせながらドヤ顔で語り、さらに缶ビールで乾杯するなど(ちなみにエンドウ.は、ノンアルコールビール)、「オンライン飲み会」さながらの雰囲気の中、トークイベントは進行していった。
高橋は『Theory of evolution』を紹介する際、「記憶」、「渇望のジレンマ」どちらの曲が好きかを確認した上で、説明の仕方を変えているということを明かし、エンドウ.もその熱心さに感心していた。
この日はレコーディングスタジオからの配信ということで、特別コーナー「Theory of evolution 解体新書」が展開。アルバム収録曲がどのように作られているのか、エンドウ.が「3人の歌声」の側面から解説するという、少々マニアックな企画だ。
例えば、「忘却」と「再生」、2曲を組み合わせて作られている「循環謳歌」は、高橋、高野、長久がそれぞれ4人分を演じた歌声が重なって作られている(つまり3×4=12人の声が乗っている)のだが、声をひとりずつ重ねていき、だんだんと楽曲が完成していくさまを体感することができた。
また、高橋がエンドウ.から「亡霊感を出して欲しい」とディレクションを受けて歌った「渇望のジレンマ」を高橋だけの歌声で再生するなど、歌っている本人が恥ずかしくなってしまうような「実験」のオンパレード。ヘッドホンを装着した高橋は、身悶えるように音源を聴いていた。
「ライブ動画コーナー」では、高橋が当日怪我をしてしまい、ダンスパフォーマンスがかなわなかった「イヤホンズ 一周年記念ワンマンライブ 『東京声優朝焼物語』」に関して言及。「振り付けが急に変わってしまったのに、まりんかとがっきゅは、全然弱音を吐かなかったんです」と思い返しながら、ふたりに感謝の気持ちを述べていた。
19年10月12日に開催予定だった「イヤホンズ 4周年記念LIVE『CULTURE CLUB』」が台風のため今年2月29日に延期に。さらに振替公演も新型コロナウイルスの影響で中止になってしまうなど、逆境にさらされてきたイヤホンズ。
高橋は『EVIL LINE RECORDS 5th Anniversary FES.“EVIL A LIVE” 2019』の演出で使われたバックモニターが好評だったことを引き合いに出し「イヤホンズには魅せられる曲がたくさんあるので、オンラインでもいいのでぜひライブをやりたいです!」と今後のビジョンを語っていた。
「コマクちゃんの質問にお答えします!!!」コーナーでは、「りえりーの代名詞は『妹リーダー』ですが、今変えるとしたらどんな代名詞?」という質問が。これに対し、高橋は「4周年記念LIVE」で新しい代名詞を発表する予定だったということを明かし、それぞれ「感覚的リーダー」(高橋)、「圧倒的センター」(高野)、「刹那的ボケ担当」(長久)と紹介。激レアな情報に、エンドウ.も興味津々だった。
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【メンバーコメント・感想】
私、お互いのコミュニケーションを取りたがる人間なので、コマクちゃんたちのコメントを見ながら私の気持ちを伝えられて、楽しかったです。今度はメンバー3人、そしてエンドウ.さんと一緒にトークをしたいです!
(長久)
イヤホンズでは多ジャンルの曲を歌わせていただいているので、「この曲、好きだな」と思ったら、たくさん聴いていただき、多くの人に広めてほしいですね。イヤホンズに対する「好き」を、私たちの今後の活動に向けて高めていただきたいです。よろしくお願いします!
(高野)
ライブやイベントでは、私たち3人のイメージカラーのペンライトを全部持って応援してくださっている方、つまりイヤホンズをまるっと応援してくださるコマクちゃんがいるように、この3人でしかできないことがたくさんあると思いますので、みんな揃ってトークやパフォーマンスができる日が楽しみです!
(高橋)
<「Theory of evolution」販売ページURL>
https://eaphones.lnk.to/theory
【イヤホンズ商品情報】
7月22日(水)発売
3rd ALBUM「Theory of evolution」
【初回限定 進化の過程盤(CD+CD)】
品番:KICS-93923
定価:¥4,000+税
<CD1>
M1:記録【作曲・編曲:三浦康嗣(□□□)】
M2:記憶【作詞・作曲・編曲:三浦康嗣(□□□)】
M3:渇望のジレンマ【作詞・作曲・編曲:月蝕會議】
M4:チュラタ チュラハ【作詞・作曲・編曲:月蝕會議】
M5:背中のWING!!!【作詞:渡邊亜希子 作曲:ツキダタダシ 編曲:月蝕會議】
M6:わがままなアレゴリー!!!【作詞・作曲・編曲:月蝕會議】
M7:循環謳歌【作詞・作曲・編曲:月蝕會議】
M8:耳の中へ!!!【作詞:あさのますみ 作曲:山本 奨 編曲:月蝕會議】
<CD2>
進化の過程CD収録
M1:あたしのなかのものがたり/2018.3.14【作詞・作曲・編曲:三浦康嗣(□□□)】
M2:予め失われた僕らのバラッド/2016.10.5【作詞:桑原永江 作曲・編曲:エンドウ.】
M3:ウィッチクラフト《テオフィルの奇蹟》/2018.3.14【作詞・作曲:J・A・シーザー 編曲:J・A・シーザー、a_kira】
M4:背中のWING/2015.7.22【作詞:渡邊亜希子 作曲・編曲:ツキダタダシ】
M5:わがままなアレゴリー/2018.11.28【作詞・作曲・編曲:月蝕會議】
M6:忘却/2020.7.22【作詞・作曲・編曲:月蝕會議】
M7:再生/2020.7.22【作詞・作曲・編曲:月蝕會議】
M8:耳の中へ/2015.6.18【作詞:あさのますみ 作曲・編曲:山本 奨】
【通常盤(CD)】
品番:KICS-3923
定価:¥2,500+税
<CD>
M1:記録【作曲・編曲:三浦康嗣(□□□)】
M2:記憶【作詞・作曲・編曲:三浦康嗣(□□□)】
M3:渇望のジレンマ【作詞・作曲・編曲:月蝕會議】
M4:チュラタ チュラハ【作詞・作曲・編曲:月蝕會議】
M5:背中のWING!!!【作詞:渡邊亜希子 作曲:ツキダタダシ 編曲:月蝕會議】
M6:わがままなアレゴリー!!!【作詞・作曲・編曲:月蝕會議】
M7:循環謳歌【作詞・作曲・編曲:月蝕會議】
M8:耳の中へ!!!【作詞:あさのますみ 作曲:山本 奨 編曲:月蝕會議】