Live Report

22.01.30

声優ユニット イヤホンズ 3年1ヶ月ぶりの有観客ライブ イヤホンズ6周年記念LIVE「identity」大成功!アーカイブ配信は2月5日まで視聴可能!

高野麻里佳、高橋李依、長久友紀の3人からなる声優ユニット イヤホンズ6周年記念LIVE「identity」が本日1月30日にTACHIKAWA STAGE GARDENにて開催された。

2019年秋に開催予定だった4周年記念LIVE「CULTURE CLUB」は台風19号により延期、そして2020年2月に開催予定だったライブも新型コロナウイルス感染拡大防止のため中止と2度の延期中止を経て開催されたイヤホンズ6周年記念LIVE「identity」は、イヤホンズ単独での有観客ライブとしては2018年12月16日の「イヤホンズクリスマス2018 inサンリオピューロランド」以来約3年1ヶ月ぶりとなる。また、このライブはイヤホンズとしては初となる有観客と配信のどちらも実施したものとなり、日本のみならず全世界に配信され海外のファンもその模様を楽しんだ。冒頭にこの日のために用意されたイヤホンズ6周年の歴史を振り返るオープニング映像が流れると、この日を待ちわびたファン達は今から繰り広げられる最高の瞬間を心待ちにした。音楽に合わせて颯爽とイヤホンズが登場すると、ソーシャルディスタンスを守るなど新型コロナウイルスの感染拡大防止のための対策を行った中で集まったファン達は、3年1ヶ月ぶりに直に見るイヤホンズのワンマンライブに対して、大きな拍手とペンライトで呼応する。
イヤホンズ6周年を飾るライブはイヤホンズ最新作「identity」に収録された「それが声優!2021」からスタート。この楽曲は、声優としても成長し、活躍する今の彼女たちをテーマに、イヤホンズの生みの親でもあり声優としての大先輩でもある“あさのますみ”が作詞したもの。今の自身の心境を心を込めて表現する様に、ファン達は会えなかった間のイヤホンズの成長を見守るように見入った。間奏でリーダーの高橋李依が「みんなーひさしぶり!イヤホンズライブ始まるよー!」と、長久友紀が「みんなと会えるのをすごく楽しみにしてました!今日はたくさん笑顔を見せてね!」、高野麻里佳が「1141日ぶり!今日は楽しんでいきましょう!」と6周年ライブの開幕を告げると、ファン達は大きな拍手で1141日ぶりのワンマンライブ開催を喜んだ。 続けて披露されたのは同じく最新作「identity」に収録の「はじめまして」。この楽曲は、多言語で“はじめまして”と表現しており、目と耳で楽しめる楽曲として手話も取り入れられている。今までイヤホンズを知らなかった方にもイヤホンズの音楽に触れてもらいたいというテーマで作られており、配信で観ている全世界のファンや、耳が聴こえなくても映像や現地で見て楽しんでくれているファン達に対してイヤホンズの音楽を伝えるというもの。まさにイヤホンズ自身を伝える“はじめまして”というメッセージを届けては、ライブのためのグッズとして制作された“パチパチライト”を使った演出を繰り広げる。
このパチパチライトは、新型コロナウイルス感染拡大防止対策で歓声があげられなくてもファンが音を出してライブに参加できるようにというメンバーの声を受けて制作されたもの。メンバーが織り成すパチパチライトでの拍手に呼応して、集まったファン達もパチパチライトでこの日ならではの一体感あるクラップを楽しんだ。更に続いたのはイヤホンズ初期の楽曲でもある「280秒間世界一周 ~幸せのイヤホンを探して~」。この楽曲は、当時新人声優だった彼女たちが、幸せのイヤホンを探して世界中を駆け回るという楽曲で、歌詞の中には多言語でイヤホンを表現するパートも。伝説のイヤホンを探すという旅に会場のみんなで繰り出すかのような演出と思わぬ楽曲の組み合わせに、ファン達はそうきたかと言わんばかりの拍手を贈った。

この日最初のMCはもちろん、3年1ヶ月ぶりにファン達に会えたことの話題へと。リーダーの高橋李依は「新型コロナウイルスの感染拡大防止に気を付けながら、今日のライブをみなさんと一緒に成功させたいです!」と話し、メンバーやファンは久々の再会に感極まる様を見せた。

続けて披露したのは、1人の女性の人生の分岐点を描いた楽曲「あたしのなかのものがたり」。2018年に発表したイヤホンズの2nd ALBUM「Some Dreams」に収録された楽曲で、今年1月28日にはSONYの最新音楽体験360 Reality Audioで新たな可能性を発表されたことでも話題の楽曲。声優としての音楽表現を最大限に活かした、イヤホンズの代名詞とも言える完成されたパフォーマンスに、会場にはまるで舞台のような世界観が広がった。その後、ゴスペルの三重奏が特徴的な「わがままなアレゴリー!!!」をマイクスタンドで歌い上げる。この曲は2018年にイヤホンズがサンリオピューロランド『Puro Christmas 2018』イメージソングとして発表したものをリメイクした楽曲で、冬にぴったりの演出にファンは季節外れのクリスマスを楽しんだ。続けて、チャラン・ポ・ランタンの楽曲をカバーしたバラード「かなしみ」をベンチに腰掛けて披露。かなしみもよろこびも分かち合おうという歌詞が印象的なこの楽曲のように、今回のライブ開催に至るまでのいろんな感情をファンと分かち合ったパフォーマンスで、しっとりと第一幕の幕が閉じた。

幕間映像ではメンバーがライブグッズを紹介するミニコーナーが。メンバー独自のこだわりが詰まったグッズの紹介が流れたかと思いきや、メンバーからファンのみんなへ呼びかけが。
第二幕の幕開けにはファンの協力が必要とのことで、合図に合わせてライトを振ることを呼びかけ。高橋李依のメンバーカラーであるイエロー、そして高野麻里佳のメンバーカラーであるブルー、長久友紀のメンバーカラーのピンクに会場は染まり、会場に一体感が生まれたところで第二幕の幕が開くと、白にパステルカラーが印象的な衣装でイヤホンズがステージに再び登場。

歌いだしの“開いた幕”という歌詞が第二幕の幕開けにふさわしい「理想郷物語」を披露した後で、TVアニメ「AKIBA’S TRIP-THE ANIMATION-」OP主題歌にもなった「一件落着ゴ用心」と続き、第二幕ではアップチューンを立て続けに披露。海外人気も高いこの曲に対して、配信コメントには多くの言語での感想が!イヤホンズの世界での人気ぶりも見せつけるパフォーマンスとなった。
続けて、2019年に発売したイヤホンズ流ASMRがテーマの「チュラタ チュラハ」。アニメ「斗え!スペースアテンダントアオイ」の主題歌もつとめ、キャビンアテンダントをモチーフにした振り付けが特徴的な楽曲だが、実はこの曲もファンの目の前で披露するのは初めてで、発売から約2年半を経て初めて直に見るパフォーマンスを会場のファン達は食い入るように見つめていた。その後、デビュー曲でもあるTVアニメ「それが声優!」の主題歌をリメイクした楽曲「耳の中へ!!!」と続け、イヤホンズ6周年で培った多彩な演出でファン達を魅了した。
アニメ主題歌が続いたかと思えば、次につながるのは学園アニメのオープニングをイメージして2015年に制作された、ファンに人気の初期の楽曲「成長!全力シンデレラ」。ライブグッズのタオルを手に披露すると会場の熱気は最高潮へ!まだまだとどまることのない成長を予感させた。そして、第二幕の幕引きを飾るのはイヤホンズといえばこの曲ともいわれる代表曲「サンキトウセン!」。TVアニメ「AKIBA’S TRIP-THE ANIMATION-」ED曲も務めたこの楽曲だが、イントロが鳴り始めた瞬間から、この瞬間を待ちわびたというファンからの大きな拍手が会場中に鳴り響く。間奏では、歌詞にもある“UO炊いたエモ目の景色”を目の当たりにした高橋李依は、「まぶしいー!!」と見守ってくれているファン達に感極まった感謝を伝えて第二幕が終了した。

サイレント映画風の幕間映像が流れた後に、インターネットラジオステーション<音泉>で配信中のイヤホンズのレギュラーラジオ番組「イヤホンズの三平方の定理」の企画で制作されたという6周年ジングルが発表となる。6周年にかけて“ロックなジングル”、“逆再生で作ったジングル”そして、ファンに参加してもらって制作したという“コマクちゃん(イヤホンズファンの総称)参加のコマクちゃん賛歌”が初披露されると、ファン達は多いに盛り上がった。続く第三幕では懐かしのラジオ番組が一夜限りの復活との予告があり、第三幕の幕が上がると、ライブパーカーに身を包んだメンバーが改めて登場。
ラジオ番組をモチーフに制作されたTVアニメ 「それが声優!」のエンディングテーマ「あなたのお耳にプラグイン!」を披露し、間奏ではリクエストコーナーとして“東京都の高野麻里佳さん”からのリクエストで「勇者へのミサ・ブレイヴィス」が。実はこの曲は、イヤホンズ初期の楽曲で2015年に発表されたが、今まで一度も披露されたことのない幻の楽曲。思わぬサプライズにファンからは驚きと歴史的な瞬間に立ち会えた喜びのこもった拍手がわきおこった。

いよいよライブも終盤に差し掛かり、続けて披露されたのは漫画『それが声優! 2017 FINAL 君に届くように』イメージソングを務めた「応援歌!」。実はこの曲も2018年にイヤホンズ 3周年記念LIVE『Some Dreams Tour 2018 -新次元の未来泥棒ども-』で披露されて以来、一度も歌われたことのなかった楽曲で、立て続く特別な楽曲にファンは喜び、イヤホンズからのエールを受け取った。

この日を締めくくる楽曲として選ばれたのは、イヤホンズライブの定番のラスト曲「ヨロコビノウタ」。誰もが知るクラシックの名曲で繋がれたこの楽曲で会場は一体となり、イヤホンズのidentityを全面に押し出した3年1ヶ月ぶり有観客&配信ライブを締めくくった。
2度の延期中止を乗り越えて、ようやく開催できたライブに対して、長久友紀は「みなさん今日は楽しんで頂けましたかー?みんなの顔が見れて、やっと会えたという感情が込み上げてきて本当に泣きそうになりました。私たちは6周年記念ライブと言いながらも、もう7年目を歩んでいますので、7周年でまだまだ会える機会はあります。それまで健康に気を付けて、元気に待っていてください!」、高野麻里佳は「こうやってお会いできたのも、みなさんが毎日少しずつ努力を積み重ねてくれて、健康に気を付けたりマナーを守ってくださってるおかげだと思います。今日は泣かないぞって思っていたんですけれど、イヤホンズの楽曲は言霊が宿った言葉にパワーのある楽曲が多くて何度もうるっときてしまいました。これからもイヤホンズと一緒に楽しい2022年を送って頂ければと思います。本日はありがとうございました!」、リーダーの高橋李依は「今日この瞬間を応援してくれるコマクちゃん達がいなかったら私たちは今日ここに立てませんでした。ライブの延期・中止を経験して、本当に悔しくて。だから今日ライブができて本当に嬉しかったです。今日は来てくれて本当にありがとうございました!」と結び、またいつかライブで会うことを約束し、イヤホンズ6周年記念LIVE「identity」が無事幕を閉じた。

本配信は、1週間後の2月5日23時59分までアーカイブ配信される。配信チケットも引き続き購入できるので、見逃したという方も是非チェックしよう。

Photo by 粂井健太

イヤホンズ6周年記念LIVE「identity」
(セットリスト)
M1. それが声優!2021
M2. はじめまして
M3. 280秒間世界一周 ~幸せのイヤホンを探して~
~MC~
M4. あたしのなかのものがたり
M5. わがままなアレゴリー!!!
~MC~
M6. かなしみ
M7. 理想郷物語
M8. 一件落着ゴ用心
~MC~
M9. チュラタ チュラハ
M10. 耳の中へ!!!
~MC~
M11. 成長!全力シンデレラ
M12. サンキトウセン!
M13 – M14. あなたのお耳にプラグイン!~勇者へのミサ・ブレイヴィス~
~MC~
M15. 応援歌!
~MC~
M16. ヨロコビノウタ

【ライブ情報】
公演名:イヤホンズ6周年記念LIVE「identity」
出演:イヤホンズ
会場名:TACHIKAWA STAGE GARDEN(立川ステージガーデン)
日時:2022年1月30日(日)
開場:17時 / 開演:18時

配信チケット(Streaming ticket)
国内チケット/Streaming+(e+):https://eplus.jp/earphones-s/
Overseas Ticket/ZAIKO:https://earphones.zaiko.io/_item/345288

視聴可能期間:配信開始~2022年2月5日(土)23:59まで
※アーカイブ配信あり
購入締め切り:2022年2月5日(土)22:00まで
販売価格:¥3,500 (税抜価格:¥3,182)
※詳細は各チケット購入ページをご覧ください
(Please check each ticket purchase page for details.)