Interview

22.04.22

「月蝕會議2019・2020年度議事録 -360 Reality Audio mix-」配信記念 メンバー楽曲解説!~楠瀬タクヤ 編~

月蝕會議の楽曲が、4月22日(金)よりソニーの360立体音響技術を使った新しい音楽体験「360 Reality Audio」で配信開始となった。

「360 Reality Audio」とは、ソニーのオブジェクトベースの360立体音響技術で、アーティストがライブ演奏をする場に入り込んだかのような、臨場感豊かな音場を実現する新たな音楽体験。コンテンツの制作時には、アーティストやクリエイターの創造性や音楽性に従って、ボーカル、コーラス、楽器などの音源に距離や角度などの位置情報を付けて全方位に配置することが可能で、コンテンツの再生時には制作意図が反映された360°全ての方向から音が届く体験を楽しめるというもの。特別な機材は必要なく、お持ちのヘッドホンや、Amazon Echo Studioなどの360 Reality Audio認定スピーカーで楽しめるという音楽体験となっているが、果たしてどのような音楽体験となっているのか、実際に「360 Reality Audio」での楽曲制作に携わった月蝕會議メンバーにインタビューを敢行した。記念すべき第1回は「BUG FIXER」「Ne音テトラ」を手掛けた楠瀬タクヤが登場!


-まず初めに「360 Reality Audio」を体験されてどう感じましたでしょうか?-

初めに「360」と聞いて円を思い浮かべていたのですが、実際に専用スタジオに伺ってリスニングすると、球体(半球)のイメージで取り囲まれるようにスピーカーが設置されており、とてもワクワクしました。特に、音に高さの概念(高低ではなくて天地の感覚)を付けられることがこれまでにない凄さだと思います。音を視覚化するかのような感覚を覚えました。
そして、音の配置の自由度が広がったことによるレンジの広さにもとても驚きました。これまでのステレオミックスでは左から右までの180度のどこかに配置されていた音に、前後、天地の尺度が広がるということは、逆に隙間だらけになるということでもあり、ミックスの可能性を格段に広げるだろうなと感じました。

-制作された「BUG FIXER」「Ne音テトラ」では、どのようなことを意識して制作されましたでしょうか?-

「BUG FIXER」においてはSF映画的な迫力を目指しました。爆音が後ろから聞こえたり、バックコーラスだった呪文のような声に囲まれたり、目まぐるしく散りばめられる音たちを正に「浴びる」かのようなリスニングをしてもらえると思います。

「Ne音テトラ」においては、男女ボーカルのデュエットというスタイルをさらに特化させて、面白い場所から声が飛んでくるようにしたり、リズムトラックの配置で空間の広がりを意識させたりと、より没入感のあるミックスを目指して制作しています。

-最後にファンの方にメッセージをお願いします-

これまでもco-writeスタイルでの制作によって多彩な引き出しを使い分けてきた月蝕會議が、また新たなテクノロジーと出会ってひとつ武器を手にしたような高揚感があります。今まで聞いてきてくださったファンの皆さんにはぜひ元のステレオミックスとの聴き比べを楽しんでもらいたいですし、これまで月蝕會議の楽曲に触れていなかった方にも、新しい音楽体験をしてもらえたら嬉しいです。(楠瀬タクヤ)

 

月蝕會議2019・2020年度議事録 -360 Reality Audio mix-
配信URL: https://gesshoku.lnk.to/GR360
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