Interview

22.04.29

「月蝕會議2019・2020年度議事録 -360 Reality Audio mix-」配信記念 メンバー楽曲解説!~Billy 編~

月蝕會議の楽曲が、4月22日(金)よりソニーの360立体音響技術を使った新しい音楽体験「360 Reality Audio」で配信開始となった。

「360 Reality Audio」とは、ソニーのオブジェクトベースの360立体音響技術で、アーティストがライブ演奏をする場に入り込んだかのような、臨場感豊かな音場を実現する新たな音楽体験。コンテンツの制作時には、アーティストやクリエイターの創造性や音楽性に従って、ボーカル、コーラス、楽器などの音源に距離や角度などの位置情報を付けて全方位に配置することが可能で、コンテンツの再生時には制作意図が反映された360°全ての方向から音が届く体験を楽しめるというもの。特別な機材は必要なく、お持ちのヘッドホンや、Amazon Echo Studioなどの360 Reality Audio認定スピーカーで楽しめるという音楽体験となっているが、果たしてどのような音楽体験となっているのか、実際に「360 Reality Audio」での楽曲制作に携わった月蝕會議メンバーにインタビューを敢行した。第2回は「ムーンステーション」「シュワーガール」を手掛けたBillyが登場!


-まず初めに「360 Reality Audio」を体験されてどう感じましたでしょうか?-

「360 Reality Audio」に触れることは今回初めてだったのですが、これまでLとRの2chだけでしか無かった音の世界にもう1次元の「奥行き」の要素が加わるだけで遥かに立体的な音の世界にいけることに驚きました。球体の真ん中で聴いているような感覚ですね。Realityの言葉通りその場に居るような感覚になりますので、[情報としてのサウンド]というより、[体験としてのサウンド]として楽しめるなと感じています。このシステムを通して月蝕會議のサウンドの可動域を広げられるという喜びを味わいながら、今回の楽曲制作に挑戦してみました。

-制作された「ムーンステーション」「シュワーガール」では、どのようなことを意識して制作されましたでしょうか?-

「ムーンステーション」では立体音響ならではのライブ感を楽しんでもらえたらと思い制作しました。非常にシンプルなのですが基本的にはステレオ2MIXが整った状態で在り、それに加えて、例えばドラムのリバーブのセンドなど反響音が耳の後ろから返ってくるようにすることで臨場感を出そうとしています。この音源自体スタジオ一発録りでエディットなどほとんどしていないトラックになりますので、大きなガレージで演奏している僕らを近くで見ているかのような感覚で楽しんでもらえたらなと。
「シュワーガール」では逆に球体の真ん中で音が自由に浮遊するという遊びを楽しんでもらえたらと思い、大胆なオートメーションを書くことに挑戦しています。ちょっと遊びすぎかなと思いつつ、折角だしこれくらいやってしまえ!と(笑)。これはお手持ちのヘッドホンなどでもその効果を感じていただけるかと思うのですが、専用のヘッドホンだとより一層楽しめるので、よろしかったら是非。

-最後にファンの方にメッセージをお願いします-

自ら描いたサウンドデザインを立体的に具現化することは多くのクリエイターにとっての憧れではないかなと思うのですが、今回「360 Reality Audio」というテクノロジーに触れたことでその小さな夢が叶ったかのような感覚です。さらに嬉しいのは導入のハードルが低く、比較的どなたでも体験しやすいというところですね。この先の音楽制作の可能性を考えると非常に楽しみですし、皆さんにも是非この機会に新しい音の世界を体験していただけたらと思います。(Billy)


「月蝕會議2019・2020年度議事録 -360 Reality Audio mix-」配信記念 メンバー楽曲解説!~楠瀬タクヤ 編~
https://evilamag.com/special/post/4795/

月蝕會議2019・2020年度議事録 -360 Reality Audio mix-
配信URL: https://gesshoku.lnk.to/GR360
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